【統合医療】瞑想の習慣化で心身健康に

国内外で訓練を受け、現在も臨床で研究させていただいている心身に優しい習慣「瞑想」でやることとできることについてまとめてみました。
長年生きづらさを抱えているクライエント様だけではなく、サポートされているカウンセラーさんにも取り入れていただきたい習慣です。
渡辺 恭代 カウンセラー(くれたけ心理相談室 OG)

「瞑想」でやること

「瞑想」で何ができるの?

あなたは「瞑想」と聞いて、どんな感じがしますか?「現実逃避?!」「時間の無駄!?」瞑想を習慣化する前までの私は、そんな感じがしていてなんとなく抵抗がありました。「瞑想するより、行動した方がいいでしょ」「瞑想する時間があるなら、祈った方がいい」などと思っていました。
瞑想をすることによって、心の奥深くの潜在意識が自動的に書き換えられ、色々やってもなかなか変わらなかった現実がいとも簡単に望む方向へ、理想の現実へとガラリと変わっていく体験を積ませていただくうちに、瞑想はなくてはならない習慣になっていきました。

「瞑想」の種類

瞑想の種類を細かくみていくと多種多様です。それをあえて分けると、集中型、観察型、展開型瞑想の 3 種類になります。各型それぞれにもさらに様々な呼び名の瞑想法があります。

瞑想の種類 特徴 代表例
集中型瞑想(止瞑想)・動的集中型瞑想

・静的集中型瞑想

・手や体を動かしたり、ポーズ
をとったり歩いたりして行う
瞑想法。・基本的に動かず同じ体勢でじ
っとしたまま行う瞑想。意識
を呼吸や対象物などの一点に
集中する瞑想法。
サマタ瞑想、マントラ瞑想、
読経、座禅、手動瞑想、歩行
瞑想、食事瞑想など
観察型瞑想(観瞑想) いまここのあるがままの自分
の呼吸や感覚などに意識を傾
け客観的に観察する瞑想法。
ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス瞑想、マインドフルネス認知療法など
展開型瞑想(立体瞑想) 神聖なる自分、未来や過去、
地球や宇宙など、現状や目的
に合わせた誘導の声を聞きな
がら行う瞑想法。
ヒプノセラピー、催眠療法など

「瞑想」の共通点

一般的には 3 種類の瞑想法ですが、個人的には集中型の中にも観察の要素はあり、観察型の中にも集中するという行為が含まれていると感じています。展開型にも集中と観察が含まれています。

様々な瞑想を学び実践してきて感じる共通点は、瞑想をしている時は、普段よりゆったりとした呼吸でリラックスし心地よい状態だということです。意識を自分の心身の感覚や感情、動作や対象物などに集中し、良い悪いなどの判断を入れずに、フラットな視点で客観的に観察している状態です。

「瞑想」に救われて

私の瞑想に対するマイナスのイメージを払拭してくれたのは、台湾での瞑想体験でした。当時暮らしていた台湾でうつ病が再発。ようやくたどり着いたのが、薬に頼り過ぎない統合医療を提供している心療内科でした。
その病院や心の学校などを運営する「光遠心」という愛に満ちあふれた団体が主催するワークショプでの誘導瞑想で導かれるがままに、深い呼吸をしながらリラックスしていると、目を閉じた内側に、自分と志を同じくする仲間の映像が見えてきました。私たちは肉体はなく、光という姿で喜んで愛を広げる活動をしていました。光のエネルギーである私たち同士はつながっていて、母なる地球や大いなる大宇宙ともつながっているという大感動の体験でした。
「こんな体なんかなくていい!」とすら思っていた当時の私が、万物の本質や本来の自分の姿、パラレルワールドを体感させていただいたことで、病んで絶望の淵にあった心に希望の光が差し込んできたのを今でも鮮明に覚えています。

「瞑想」を極める

その後、その台湾の縁深き団体「光遠心」で学び続け、自律神経を整える瞑想、松果体を活性化し幸せホルモンを増やす瞑想、万物を構成している地水火風空に溶け込みエネルギーチャージする瞑想、大地とつながって安定感をアップさせる瞑想、地球や宇宙と一体になって慈悲力を深める瞑想などを学びました。日本人で初めて「教育顧問」という資格を授与されるほど、瞑想と心身の関係についても多様な角度から学び、国籍やジェンダーをも超えた敏感な方々のサポートに活かさせていただいております。

日本では、世界的な瞑想指導者でもある穴口恵子氏に師事する機会に恵まれ、より多次元的な瞑想法を身につけ「プロフェッショナル瞑想コーチ」の認定を受けました。台湾と日本で学び実践を積んできた色々な瞑想法の中で、クライアント様の状況や目的に合わせオーダーメイドで瞑想をご提供し、繊細な方々の課題解決や夢実現をさらに加速させる支援にも活用させていただいております。

「瞑想」で得られるもの

心身の健康

心と体は密接に関係し合っているため、瞑想を習慣化することによって、自分で自分を癒す自然治癒力が高まり、心身の健康が確実に促進されます。瞑想をすることによって、体にどんな変化が起きていると思いますか?
瞑想中は脳波が落ち着いているという研究結果が出ています。人間の脳波には 5 つの種類があります。瞑想中はおおむね α(アルファー)波や θ(シータ)波状態が多く、リラクゼーション効果があることがわかります。瞑想によって、脳内鎮静物質 GABA(ギャバ)の分泌で高ぶった神経を落ち着かせる効果も科学的にも認められています。

脳波の種類 状態
δ(デルタ)波 無意識や睡眠中の時
θ(シータ)波 睡眠中と目覚めている状態との中間の時
α(アルファー)波 リラックスして落ち着いている時
β(ベータ)波 普通の状態から緊張感が少なからずある時
γ(ガンマ)波 興奮状態や怒っている時

 

瞑想を習慣化することによって、交感神経と副交感神経からなっている自律神経の乱れを抑制し、ストレスを軽減することも注目されています。免疫反応を弱くする心理的なストレスなど負の要素を排除するのに役立つことから、免疫力のアップにも有効だともいわれています。
私自身の心身の大きな変化は、長年苦しんでいた片頭痛や金縛りがなくなったことです。入眠しやすくなり、朝の目覚めもよくなって、生命力や意欲が無理やりではなく、以前よりも自然に湧いてくることが多くなりました。糖質やアルコール、ニコチンへの依存傾向もなくなり、どんどん健康になっていることを感じています。

上記の瞑想の心身への効果は一例です。さらに詳しく知りたい方は、厚生労働省のサイトをご参考までにどうぞ。

人間関係

悩みの主な原因は、自分と人との関係といわれるほど、人間関係は生きていくうえで外せないテーマだと思います。
瞑想を日常生活に取り入れることによって、ストレスやプレッシャーが軽減され、自分の感情や言動をコントロールできるようになることで、人間関係もおのずと改善していきます。自動的に潜在意識の書き換えが起こることで、トラウマが浄化され、恐れや不安が減少します。
私自身、幼い時から長年感じてきた、感情の起伏の激しさや心身の不安定さ、家庭内共依存や恋愛依存の解消、学校や職場などでの人間関係の煩わしさを軽減してくれた方法の一つが、瞑想を生活の一部にしたことです。アラフォーになってから新たに身につけた習慣の一つで、今では欠かせない日課になっています。いつでもどこでも手軽に、心のスイッチを切り替え、なるべくいい人間関係に導いてくれる方法です。

人生全般

瞑想を習慣化することによって、集中力・直感力・記憶力が高まり、効率がアップし充実感も高まっていることを実感できます。家事・勉強・仕事などやりたいことがどんどんはかどり、活躍したい場面で能力が発揮されるようになります。本当にやりたいことをやって、生きていくことができるようにもなります。瞑想中に、思いもよらないところから臨時収入が入ったこともありました。仕事は楽になったのに、待遇がぐーんとよくなったこともありました。
もしあなたも以前の私のように、自己啓発系の本を読みあさったり動画を見まくったり、高額講座やオンラインサロンなどに参加したり、いいといわれる療法や健康食品なども片っ端から試してみたけど、現実はなかなか思い通りにならないと思っていらっしゃるなら、ぜひおすすめさせていただきたい心身に優しい習慣です。

まとめ

瞑想が習慣化すればするほど、心身の健康、人間関係、金銭面や人生全般において、どのようなことに直面しても、客観的に物事をとらえ、不要なものは流し、必要なものを引き寄せることができるようになります。本来のフラットな自分に帰って、不平不満が減り、感謝や歓喜の気持ちが増してきます。
人は往々にして、過ぎた出来事を悔んだり、これからのことに不安を感じたりして悩んでいます。その悩みの原因を人や周りのせいにしてしまいがちです。
瞑想を習慣化することによって、過去でも未来でもなく、誰かや環境など外側でもなく、今ここにいる自分の内側に、神聖なる私に、宇宙大の無限の力に意識を集中することで、課題解決や夢の実現が加速しだすのです。

あなたの心身の健康を心から願って

渡辺恭代カウンセラー

くれたけ心理相談室 OG 渡辺 恭代

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