センシティブな報道と心のセルフケア

くれたけ心理相談室  田辺支部 久保このみと申します。

2022年7月8日午後、大きな事件が起き、テレビやメディアで繰り返し報道されました。SNS でも、さまざまな意見や憶測が発信されています。時間の経過とともに報道の頻度は落ち着いてきているように感じますが、今後もなにか起きたときには(なにも起きないことを願うばかりですが...)今回と同じように、たくさんの報道がなされる可能性があります。

そんな中で(1)メディアとの関わり方、(2)リフレッシュ方法の 2 点の側面から、心のケアについて考えてみました。言われなくてもわかるよ〜という内容のものが大半ですが、紹介させていただきます。

(1)メディアとの関わり方

I  観ていて苦しいと感じたら、テレビを消す・テレビのある部屋から離れる

観ようと思っていなくても、ついていると無意識に情報が入ってきますよね。
「観たくないときは観ない」という選択肢があってもいいかなと私は思います。

II  SNS では、意識して自分の好きな動画やコンテンツを見る

もちろん、スマートフォン等の使用を控えることができれば良いのだと思いますが、全く見ずに生活するのは難しいくらい、SNS が生活の一部になっている方もいらっしゃいますよね。様々な意見や批判を見て苦しくなってしまうようであれば、意識して「スマホの画面に別のものを映す」ことで、情報から一度距離を置くことができます。それが自分の好きなこと・ものであれば、なお良いかなと思います。

事件や災害が起き、その報道を見ると、心が落ち着かなくなるのも無理ありませんよね。悲しんでいる人がいるのに自分は普通に生活しているということに罪悪感や無力感を覚える方もいらっしゃいます。被害を受けた方々の悲しい気持ちを想像し、同じようにつらさを感じたときは、社会で起きていることと今の自分とを切り離して考えてみることも大切かもしれません。

(2)リフレッシュ方法

I  好きなものに触れる(音楽・香り・映画・食べ物など)
II ゆっくりお風呂に入る
III 外気に触れて、身体を動かす(暑さ対策に十分注意してくださいね)
IV 趣味に没頭する
V 何も考えずに、感じ取る・受け取ることに集中する(これが結構難しいですよね)

ほかにもたくさんあるかと思います。
みなさんのおすすめがありましたら、ぜひ教えてください。

さいごに

社会で起きていることについて知ることは良いことだと思います。そのうえで、自分の心を守るために、必要以上に情報を入手しないのもまた、良いことだと私は思います。人によって、それぞれキャパシティや興味のあることが違うからこそ、取り入れる情報の量や分野も多様です。自分に合った情報との付き合い方が見つかり、他の人との違いも認められると素敵ですね。
みなさんにとっての情報・メディアとの心地よい距離感が見つかりますように。

ご覧いただきありがとうございました。

くれたけ心理相談室 田辺支部 久保このみ
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