褒めることについて

愛知県 名古屋南支部の横地と申します。
今回は日常生活で実践していること等についてまとめてみました。

本当の意味での叱らない教育とは

叱らない子育て法と言うのが一時ブームになりましたが、正しい広がり方をせず、子どもが悪い事をしても放置する保護者が度々目撃され問題視された事もありました。しかし、本当の意味での叱らない教育とは言葉の変換をしてこの場ではどのような行いが最良かを伝える事であると思います。

頭ごなしに叱ると、子どもは「では自分はどうすればよいのだろうか?」と疑問を持ちます。年齢によって質問ができない場合もあります。私自身、できる限り感情にまかせて叱らず、どういった行動を取って欲しいのかを具体的にアイメッセージで伝えるようにしています。

そしてもう1つ実践しているのが“褒めること”です。

叱らない教育より前にブームになったのが、褒めて伸ばす教育法です。世界中でベストセラーになった「子どもが育つ魔法の言葉」はその走りであると言えます。褒めることの重要性は子育てや教育現場のみではなく、企業などの新人教育プログラムにも積極的に取り入れられています。

 

何故褒めることが成長を促すのでしょうか?

脳科学の実験では、褒められることにより脳が判断しドーパミンを分泌し、「気持ちがいい」感覚を与えます。この気持ちの良い感覚が「報われた」「認められた」という気持ちの素となり、もっとこの感覚を味わいたいと追及することが成長を促す結果になるとしています。

心理学的には承認欲求が満たされたり、成功体験をすることでモチベーションがアップし、成長が促されるとされています。褒めることは成長を促す効果だけでなく、人間関係においても良い潤滑油の役割を果たします。海外ではまず褒めることが基本とされています。

<例えダメだとしてもまずは褒める>
→改善点を伝える
→改善案をセットで伝える
が一連の流れになっているといいます。

⒈ どこがダメなのかを伝える
⒉ どのような言動が望ましいか等を伝える
⒊ 頭ごなしや感情のまま叱らない・否定しないことです。

 

どのように褒めればいいのか?」

何でも褒めればいいというものではありません。成功した時のみ褒める等の条件付きの褒め方をすると、「上手く出来ない自分は褒められない・認めて貰えない・愛されない・愛されるに値しない」等の歪んだ認知を刷り込む結果を招きます。人格形成や後々の人間関係や家族機能そのものに影響を及ぼす可能性が高いので、割合や褒め方を工夫するのが望ましいとされています。

<広く言われている褒め方>
具体的に褒める:結果のみでなく過程の部分も織り交ぜる
姿勢を褒める:例え望んだ結果でなくとも取り組み方を褒める
事実を褒める:「できた」ことを認める(大袈裟に褒めない)
過去と現在のその人を比較して褒める:昨日はここまでだったけど今日はここまでできたと褒める
(決して他者とは比較しない)
すぐに褒める:タイムラグはなるべく作らずその場で褒める

個人的には褒め言葉とセットで感謝の言葉があると嬉しいかなと思います。
褒めるのが苦手な人には承認のHITSで相槌を打つことをおススメします。

H:ほう
I:いかにもorいいね
T:確かに
S:さすがor素晴らしい

まるでモテる女子のさ行(流石・知らなかった・凄い・センスいいですね・そうなんだ)みたいですが、褒めるのが苦手な人が殆ど遣わない言葉ばかりですし、急には抵抗があると思うので、相手を認めるステップからならハードルは低いと思います。

横地里奈カウンセラー

まとめ

最後に褒めることや褒め方について書いてきましたが、相手を褒めると、脳内でオキシトシンという幸せホルモンが分泌され気持ちが安定し、他者に対する考え方に変化が起きると言われています。
批判や非難ばかりする人の周りに人は集まりません。褒めて与える人の周りに人が集まります。そして、褒められ上手は愛され上手とも言います。謙遜をするのが日本の文化ですが、他者からの褒め言葉を素直に受け取ることは、自身を受け入れ高めることにも繋がると思います。個人的には褒めるのも褒められるのも下手ですが、心に響く褒め上手を目指し、頂けるものは有り難く頂いておこう精神でいこうと思います。

くれたけ心理相談室 名古屋南支部 横地里奈
横地里奈カウンセラー公式サイト

スクール申し込みはこちら

くれたけ心理相談室 スタッフ
エントリーフォームへ入力お願いいたします。