生き方に関する悩み「進路をどうする」「人生を見つめ直したい」等で心理相談に来られた方に、どのように対応しますか?(有城 蘭 北海道)
今回ご紹介いたしますのは、くれたけ心理相談室 北海道 札幌支部の有城 蘭カウンセラーのお話になります。
有城 蘭さんは札幌市のご出身で、大学では心理学科で学ばれ、卒業後は一般企業に勤められました。
その後は子育ての難しさから 「問題は自身の中にある 」と気づき、再び心理学を学び、40代でカウンセラーとしての活動をスタートされました。
ご自身の経験からアダルトチルドレンのご相談他、幅広いご相談内容に対応しているカウンセラーさんです。

有城 蘭カウンセラー
有城蘭公式サイト
そんな有城カウンセラーの「生き方について悩んだ時」の対応について、これから心理カウンセラーを志している方にご参考になれば幸いです。
以下、有城 蘭カウンセラーブログより引用の文章になります。
進路に悩んだり、人生を見つめ直したいと思う時。
今までを振り返って、大きな選択をする時が来たのかもしれないし、
あるいは、これからどの道を選んで進めば良いのかと悩み立ち止まっている時なのかもしれませんね。
私はまず、その思いに至ったきっかけをお聞きすると思います。
なぜそのように思ったのか、何か出来事があったり気持ちに変化が生まれたのかどうか・・・
そこから、その方が本来持っている問題に目線をシフトしていきます。
その方が自覚していないけれど抱えている思いがあるのなら、
もしかしたらそれがブレーキとなり、選ぶことができなくなっているのかもしれません。
今まで生きてきた中で経験してきたことや思いが積み重なってできた価値観も、
選択の邪魔をしていることもあるかもしれません。
心の奥の方にある想いは案外わかりにくいもので、
それを言語化するのはかなり難しいことだと感じています。
ご本人にも「どうしたいのか」がわからないことも多いです。
だから悩んでしまうんですよね。
選べなくなってしまうんですよね。
すぐに言語化できなくても、自覚している部分だけでも話していただけるのなら、
その大切な言葉はこぼすことなく受け止めたいと思っています。
そして、そこから対話を繰り返し、
少しずつご本人にも見えなかった心の奥の形のない想いに近づいていって、
「あぁ、自分はこんな風に思って(感じて)いたんだな」と気づき納得感が生まれてくれば、
自然と進むべき道が見えてくるような気がしています。
誰かに決めてもらうのではなく、自分で選んだ道だから、
困難があってもまたそれを乗り越えられるのだと思うし、
乗り越えるのが難しいなと感じたら、
1人で頑張ろうとせず、サポートしてくれる人にどうぞ頼ってくださいね。
迷いは不安を生じさせるし、未来はどうなるのかわからないからこそ立ち止まることもあるけれど、
その想いを抱えてご相談に来ていただいた時点で、
ご自身の人生をとても大切に扱っている証拠なのだと思うのです。
その想いを無視せずに、抱えてここまでいらしてくださったことにも感謝しつつ、
一緒にその想いに触れて、受け止めていけたらと思っています。
引用元:https://ran.counseling1.jp/2024/09/26/kuretake#234

