くれたけ心理相談室 千葉県市川市支部 宮地と申します。

大手企業でも在宅勤務に舵を切られつつある昨今、働き方の変化とともに自宅で過ごす時間が増えている人が多くなってきています。それにより、自宅生活の充実化や生活と仕事の切り分けが十分にいかないと家族とのトラブルや孤独を感じてしまうかもしれません。
そんな時にホームケアとして心身の病気予防としてもお勧めしたい「香り」を使ってストレス対策を提案いたします。
また、ルームをお持ちの方はクライエントと向き合いやすい環境作りに役立ててみてはいかがでしょうか。
今回は簡単なアロマテラピーの概要、使用法、精油の紹介を行ってゆきます。

 

アロマテラピーについて

古くからひとびとは、ごく身近にあった植物を薬草として食べたり、塗ったり、香りを嗅いだりして、傷や病気を治すために利用してきました。
日本でも、芳香植物は「香薬」と呼ばれ、薬の原料としての役割を担っていました。
世界中に広がり、受け継がれた植物療法は、体系化されて現代医学のもとになっていますが、中でも「香りのチカラ」に注目したのがアロマテラピーの源流です。
20世紀初頭に「アロマテラピー」という言葉が登場し、精油やアロマテラピーの研究が進んだ現在では、美容、健康の増進、リラクセーション、スポーツ、介護や医療、予防医学などでも活用されています。
(日本アロマ環境協会「アロマテラピーと源流の広がり」より)

 

エッセンシャル・オイル(精油)の使用方法の種類

芳香(スプレー、デフィユーザーなど使用し、室内全体に芳香する)
トリートメント(オイルを希釈し、直接肌に施術を行う)
化粧基材(口紅、ファンデーション、フレグランス)
ホームケア(ハンドクリーム&ジェル、石鹸、入浴剤)
掃除(洗剤、リネンスプレー、柔軟剤)

一般的には芳香が取り入れやすいと思いますが、様々な使用の仕方ができるのも魅力で日常生活に楽しく取り入れやすい存在です。

使用上の注意

〇100%植物からの抽出オイルのため濃度が大変濃いです。いわゆる「原液」になるので使用時はかならず希釈して使用します。
〇海外ではエッセンシャル・オイルを直接飲み物に入れることもありますが、日本ではエッセンシャル・オイルは「薬」としては認められておらず、「化粧品」の扱いとなりますので直接飲むなどはお勧めできません。直接摂取したい場合はハーブティーがお勧めです。

希釈について

ディフューザーでの使用の場合はそのまま器などに垂らして使用しますが、肌に触れるものは必ず希釈します。

マッサージ⇒キャリアオイルを使用します。植物の種子から抽出されたオイルで一番身近なものであれば、オリーブオイル(エクストラバージン)があります。その他、アーモンド、グレープシード、ホホバなど肌質に合わせてチョイスしてください。
化粧品(クリーム・化粧品・石鹸など)⇒基材(きざい)と言われる原料があります。
蜜蝋、クレイ、シアバター、苛性ソーダ等ここへ、精油を分量に応じた量を垂らします。
ルームスプレー・フレグランス⇒無水アルコール&水に割合に応じて数滴づつ入れます。
・希釈割合…30mlに対して1~5滴(スプレーの場合/25ml :水、5ml :無水アルコール)

エッセンシャル・オイル(精油)紹介

エッセンシャルオイルは200以上の種類があり、身体のあらゆる部分に作用しますが、その中でもカウンセラーとしての環境づくりやケアに活用できる香りを選抜して紹介します。

ラベンダー(真性ラベンダー)
学名 Lavandula officinalis / L. vera, / L. angustifolia
(ラヴァンデュラ・オフィシナリス/アングスティフォリア/ヴェラ)

「万能ハーブ」としてヨーロッパでは古くから薬用や香料として使われてきました。
実はラベンダーは他にもスパイクラベンダー、ラバンジン(交配種)などあり、香りも作用の特徴も違ってきます。芳香でのリラックス効果を考えると鎮静作用を特徴に持つ真性ラベンダーがお勧めです。また精油の中でも数少ないタイプで、希釈(薄める)せず直接塗っても良い精油のため切り傷の応急処置なでも使用できます。
【心理的作用】
〇自律神経のバランスとり血圧の降下、不眠、イライラ、緊張 等を和らげます。
〇繊細でたくさんの事が気になってしまう方への勇気の一歩への後押しにも。
〇その他に切り傷や頭痛、虫除け 等 にも。用途が幅広い精油です。
☆感情の浮き沈みが激しい時や初めてのセッションで緊張している方へお勧めだと思います。

マンダリン
 学名 Citrus reticulata(キトルス・レティクラタ)

オレンジの中でもフルーティーで最も甘く香るタイプです。柑橘系(グレープフルーツ、レモン、オレンジスィート、ベルガモット)はどれも心理的作用は近いのでお勧めですが、肌に使用する場合、マンダリンは柑橘系の中でも光毒性(※)が少なく、フランスでは「子供のための精油」と言われており、柑橘系の中では最も使用しやすいと思います。
更にお肌の収れん作用もあり、オイリー肌やニキビ対策にもお勧めです。
【心理的作用】
〇柑橘系は太陽の光を浴びた果皮からのオイルとなるため、沈んだ気持ちを軽やかにしてくれます。特にマンダリンは自己肯定感の低い方向きです。
〇心因からのストレスの中でも胃腸関連(下痢、便秘、吐き気、消化不良、過食・拒食)に。
〇落ち着きのない子供などにも
☆深い悲しみで涙が止まらない方。緊張のあまりお腹を下しやすくなってしまう時など、気つけにもいいかもしれません。
(※)光毒性…紫外線にあたると色素沈着や炎症トラブルにつながる成分。皮膚に使用する場合は日中は避け、夜室内で使用するのをお勧めします。最近は光毒性の成分を取り除いたものも販売されています。

メリッサ(レモンバーム)
学名 Melissa officinalis(メリッサ・オフィキナリス)

 香辛料としてもなじみ深いシソ科の植物です。ハーブは葉を使用しますが精油では葉と花の両方からオイルを抽出しており、ほのかなレモンの香りで気持ちを落ち着けるため古くから煎じて飲まれているため付けられた名前です(balm/バーム「苦痛を和らげる」)
【心理的作用】
〇鎮痙作用があり、心臓を鎮静し動悸やパニックを抑える効果があります。
〇鎮静作用も特徴で抑うつ、不眠症、頭痛などに。
☆フラッシュバックや急なパニックなどにおすすめだと思います。

クラリセージ
 学名 Salvia sclarea(サルビア・スクラレア)

中世では種子から採れる粘液で目を洗う治療などに利用されており「クリアアイ」と言われていました。花と葉から抽出されている精油は鎮静作用が大きく、香りも濃厚です。ホルモンバランスの調整作用もありPMS(月経前症候群)などにも有効です。他の精油と少量で大きな効果があるので他の精油とブレンドして使用するのがお勧めです。
【心理的作用】
〇抗うつ 特に回復期の波のある時などに。
〇ストレスによる緊張(肩こり、頭痛、不眠など)
〇女性ホルモンへの影響が強いため、生理痛、月経不順、更年期障害など ※妊娠中は使用不可
〇その他、スカルプケアにも向いています。
☆ラベンダーやメリッサと同じくシソ科の植物ですが、独特の甘い香りで昭和のお母さんが付けていた(?)私は「おしろい」のような香りに感じます。
緊張緩和の作用が高いため運転前や勉強集中したい時などには使用しないでください。

その他

ローズ・オットー、カモミール・ローマン、ジャスミン・アブソリュートなどもありますが、メジャーなので検索も容易と思いますので今回は記載しておりません。

宮地淑子カウンセラー

まとめ

アロマテラピーに出会ってから15年位経ちます。初めは趣味というようり治療目的でした。
うつ病の回復期に、早く処方薬から脱却したくて民間療法を探し回ってる中で出会いました。アロマテラピーを取り入れて一番驚いたのが、発作的に「もうだめかも・動けない」など、気分が急降下した時、香りを感じると一瞬で落ち着きと安らぎ気分になり「ま、いっか」と、上昇できることでした。逆に合わない香りを嗅いでしまうとイライラしてしまうなど、心の状態によって種類を変える必要もあるとも知りました。現在は趣味として、自身の心のメンテナンスとして、自宅と職場で活用しています。
今回ご紹介したものはうつ傾向の方には比較的オーソドックと思われるものを一部ですが紹介いたしました。少しでも皆さんやクライエントのサポートに繋がるヒントになれば幸いです。

参考資料
【Web】
(公社)日本アロマ環境協会
https://www.aromakankyo.or.jp/
amasia オーガニックストア​ > ジャーナル​ > アロマ(精油)
https://journal.amasiastore.jp/essentialoil/
タイムレスエディション
https://www.timeless-edition.com/aroma
【書籍】
エッセンシャルオイルブック(扶桑社)
スーザン・カーティス(著)
エッセンシャルオイル【​A~​Z】効能と療法(産調出版)
ジョイ・ボゥルズ(著)

 

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